PROGRAMME

プログラム構成

◆「医療経済評価コース」では11科目20単位の修得により、サーティフィケート(修了証)を授与(他大学大学院等における疫学・統計学に関する科目修得状況により、修了要件が変更する場合があります。詳細は履修案内を参照のこと)
◆標準的な履修スケジュールでは1.5年で上記20単位の取得が可能
◆慶應義塾大学大学院生は健康マネジメント研究科に対して、当該11科目を履修申告することで履修可能
◆慶應義塾大学特別学生(科目等履修正)として、本コースを履修することも可能
◆原則として4年以内に11科目履修完了のこと

CLASS

授業

科目 科⽬名 講師
疫学・統計学に関する科⽬ 基礎疫学(2単位) 教授 武林 亨
疫学は、健康状態や事象を記述し分布を明らかにした上で、その決定要因やコントロール⽅策について検討し、実社会への適⽤を図るという⼀連のプロセスを扱う学問であり、健康を科学的に扱う際の共通基盤となる。疫学研究における観察研究および介⼊研究はヒトを対象とした曝露と影響の因果関係を判定するために重要な⼿法であり、これまで健康に関わる数多くの知⾒が得られて来ている。本科⽬は、質の⾼い科学的エビデンスを読み解き、また⾃ら作り出すための基礎⼒を磨き、健康を扱うために必要な論理的思考を⾝につけることを⽬的とする。公衆衛⽣学位取得希望者の必修科⽬である。
基礎⽣物統計学Ⅰ(2単位) 教授 杉⼭ ⼤典
⽣物統計学は、健康、医療の定量的データを扱うため必要な概念と具体的な分析⼿法に関する学問であり、疫学とともに、健康を科学的に扱う際の基盤的科⽬と位置づけられる。本科⽬は、初学者にも理解しやすい構成を⼼がけ、基礎⽣物統計学Iおよび基礎⽣物統計学IIを通じて、検定、推定、モデルによるデータ解析の概念を理解し、科学論⽂の解析⼿法を読み解くことができるとともに、簡単なデータ解析を⾃ら⾏えるスキルを⾝につける。基礎⽣物統計学Iでは、確率と確率分布、統計量、率の標準化、推定と検定(点推定と区間推定や仮説検定の基礎)、平均値の⽐較(分散分析含む)、および相関と回帰などを扱う予定である。
基礎⽣物統計学Ⅱ(2単位) 教授 杉⼭ ⼤典
基礎⽣物統計学Ⅱでは、基礎⽣物統計学Ⅰに引き続いて、健康・医療の研究で良く⽤いられている統計⼿法であるカテゴリカルデータの解析、ロジスティック回帰分析・⽣存時間分析や研究デザインを⾏う際に必要不可⽋な検出⼒・例数設計などについて取り上げる。
応⽤⽣物統計学(2単位) 教授 杉⼭ ⼤典
本科⽬は、基礎⽣物統計学1および2を履修したのち、⾃らデータ解析を⾏って調査研究を⾏うための中級レベルの⽣物統計科⽬である。医学研究で良く⽤いられる多変数モデル(multivariable model)や多変量データの取り 扱い、線形混合モデルなどを扱い、基本的には2コマで1つのトピックを扱うオムニバス的な内容となる。最初の1コマ⽬は講義、2コマ⽬では実際の統計解析ソフトウェアを⽤い他演習を⾏う。
医療経済評価に関する科⽬ 医療制度とレギュラトリーサイエンス(2単位) 特任講師 江⾯ 美祐紀
⽇本の医療制度は社会保障制度の⼀つである社会保険制度で運営されている。
医療制度の中でも、医療経済評価と⼤きく関連するのが、医療技術や薬剤・医療機器の保険適⽤や価格を決める診療報酬制度や薬剤・医療機器の承認に関する薬事制度である。本科⽬の前半では、⽇本の医療制度の概要や課題、政策動向について主に政策担当者による講義を⾏う。また、⽇本の医療制度は種々の規制に⽴脚した制度であるが、そうした政策にはどのような科学的根拠が必要となり、政策に対する評価はどのように⾏われているのであろうか︖後半は、これらのポイントについて様々な分野の研究者が医療に関する政策の現状と評価に関して解説する。
医療経済学Ⅱ(2単位) 教授 河井 啓希
教授 井深 陽⼦
医療経済学の考え⽅を経済学を専⾨として来なかった学⽣にも理解出来るような講義を⾏う。
前半は経済学の考え⽅と政策評価の⽅法について紹介した後に、医療問題のマクロ経済学的な分析について講義を⾏う。後半は、各論として医療・健康に関わる諸問題を経済学の切り⼝から考察する。
医薬経済学(2単位) 特任教授 稲垣 中
医薬経済学の⽅法論について理論と実践の双⽅より講ずる。
QOLと費⽤の評価(2単位) 特任教授 齋藤 信也
医療経済評価における重要な評価項⽬であるQOLと費⽤の分析については、通常の疫学・公衆衛⽣学で取り扱われる評価項⽬と異なる性質を持つ。そのため、QOLについては主に計量⼼理学、費⽤については主に計量経済学の分野でそれらの特徴に応じた分析⽅法が開発されてきた。本講義では、QOLと費⽤の評価⽅法についての様々なトピックについて、疫学、医療技術評価の専⾨家のみならず、⼼理学・経済学等幅広い分野の専⾨家から学ぶ。
医療経済評価特論(1単位) 特任講師 江⾯ 美祐紀
医療経済評価では、費⽤やQOLを含めたアウトカムの評価⽅法についても、世界中で研究が⾏われている。⼀⽅、医療技術の費⽤対効果やそれ以外の特徴をどのように政策的な意思決定に⽤いていくかについては、各国で⼯夫がされている。本講義では、国内外のゲストスピーカーをお呼びして、医療経済評価に関する学術・政策の両⾯での最新のトピックの講義を⾏う。
費⽤対効果評価演習(2単位) 特任教授 池⽥ 俊也
医療経済評価では、その研究結果が医療における資源配分における意思決定に⽤いられる可能性がある。⼀⽅、費⽤など通常の健康分野で⽤いる健康関連のアウトカム以外の変数も⽤いて分析を⾏う。そのためそれぞれの研究が適切なアウトカムや費⽤データを⽤い、⽐較する医療技術との間の費⽤対効果等の経済性を適切に評価しているかを吟味することが重要である。本講義では、実際の研究論⽂等に個⼈・グループによる批判的検討を⾏う。
医療経済評価モデル分析演習(1単位) ⾮常勤講師 森脇 健介
医療経済評価では数理モデルを⽤いたシミュレーションが頻⽤される。本科⽬では、モデル分析で利⽤されるソフトウェアTreeAge Pro等を⽤いた演習を通じて、各種モデルの構造やパラメータの設定、アウトカムの推計⽅法を理解し、モデルに基づく費⽤効果分析の実施あるいは評価のために必要な知識・技能を習得する。