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医療経済評価
人材育成プログラムについて

医療経済評価人材育成プログラムについて

医療経済評価人材育成プログラムは、慶應義塾大学が「医薬品及び医療機器等の費用対効果評価のための人材育成プログラム開発事業」を
国立保健医療科学院より受託して、設立したプログラムです。
そして、このプログラムにおいて、人材育成を目的として設置したカリキュラムを「医療経済評価コース」と言います。

ミッション

持続可能な保健・医療制度を支えるために、費用対効果評価を中心とした医療経済分析を、
様々な視点を持って行うことができる人材を育成する。

求める人材

  • ヘルスケア(保健・医療・介護)の制度について医療経済学の視点からの分析に興味を持っている方。
  • ヘルスケア全般の医療経済評価に興味を持っている方。
  • アカデミア、企業、行政それぞれの立場で医薬品・医療機器の費用対効果評価に関わっている方。
    また、今後関わっていきたいと考えている方。

メッセージ

石田浩之

医療経済評価を学ぶための医療経済評価人材育成プログラム(HTAプログラム)が日本で初めて本研究科に開設され、2020年度から本格的に始動しました。本プログラムには、この分野で我が国を代表する指導者がかかわり、基礎から応用まで、科学的かつ実践的に学べることが特徴です。私が医師免許を取得した昭和の時代はEvidence Based Medicine(EBM)以前、すなわち、良いと思われる治療を集学的に行う医療が主流でした。
回顧的に検証してみると、そこには科学的根拠に乏しいものや経験則に基づいたものが少なからず含まれており、医療資源や社会資源が必ずしも有効活用されていなかったことは否定できません。有限な資源を適切に活用・分配すべきという反省からEBMに基づく標準化医療が今日の主流となりましたが、そこでは医学のみならず、疫学、統計学、政策科学、経済学等々、様々な手法を用いたevidenceの評価や構築が求められます。
この一連のプロセスは、健康マネジメント研究科で介護やケア、医療施策、健康科学のスペシャリストを目指す皆さんにも多くの気づきをもたらすことでしょう。本プログラムを受講することで皆さんの学びがさらに深化することを期待しています。

慶應義塾大学 健康マネジメント研究科
石田 浩之

後藤 励

現在、健康を改善し病気を予防するサービスに対するニーズは大きく、新しい技術がどんどん開発されています。一方で、健康を守る医療制度は90%近くが社会保険料と税という「みんなのお金」で運営されています。
「みんなのお金」をどのように使って、人々の「健康」をまもっていけばよいのでしょうか?健康や医療に関するお金など資源の使い方を研究する経済学を「医療経済学」と呼びます。その中で、医療技術を経済学の視点から分析する分野を「医療の経済評価」や「費用対効果評価」と呼びます。
分析結果は、政策に反映されることも少なくありません。分析だけではなく、分析結果の幅広い評価、それに続く政策的な意思決定、これら全体を「医療技術評価(Health Technology Assessment: HTA)」と呼びます。
HTAを学ぶためには医学分野だけではなく、経済学やそのほかの社会科学を幅広く学ぶ必要があります。本コースでは、健康マネジメント研究科を中心に、慶應義塾全体の教育資源を十分に活用し、社会の中での医療という視点を持ち、これからの医療を支えることのできる人材の教育を行います。

慶應義塾大学 健康マネジメント研究科/経営管理研究科
後藤 励

プログラムの特徴

コース修了で修了証取得
コース修了で修了証取得
医療経済評価コースでは、必修科目(11科目)20単位を修得したコース修了者に修了証を授与します(※要申請、ただし申請料はかかりません)。なお、医療経済評価コースのモデルカリキュラムは1年半です。
都心で医学も経済学も効率的に学ぶ
都心で医学も経済学も効率的に学ぶ
医療経済評価の知識を学ぶには、医学(疫学、生物統計学など)や経済学(医療経済学など)を幅広く学ぶ必要があります。医療経済評価コースでは、慶應義塾大学の複数のキャンパスに所属する教員が信濃町に集結し、受講生のみなさんに多彩な科目を提供します。
教育に加えて研究と実務の経験も得られる
教育に加えて研究と実務の経験も得られる
医療経済評価は実際の分析をやってみないとわからないことがたくさんあります。そして、分析理論や方法も新しくなっています。医療経済評価人材育成プログラムでは、知識だけでなく、実際の分析を通した経験と、今後の医療経済評価を発展させていく研究環境も提供します。
※慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート内に、「医療経済・医療経済評価研究センター」を設置しています。
充実した学生サポートとキャリア支援
充実した学生サポートとキャリア支援
医療経済評価人材育成プログラムでは、学習・研究スペースの確保、医療経済評価に必要な分析ソフトの貸与など、受講生に対するサポート体制を整えています。また、国立保健医療科学院や他大学との連携により、講師の招聘などを通じて、医療経済評価コース修了後のキャリア支援を行います。

医療経済評価コースについて

医療経済評価コースは、医療経済評価を専門とする人材育成を目的に設置しているカリキュラムです。
コース修了の条件は、疫学・統計学に関する科目群(4科目8単位)と医療経済評価に関する科目群(7科目12単位)から構成される必修科目(11科目)20単位を修得することとしています。
11科目20単位の修得完了までの期間は、受講開始より4年以内を推奨しており、モデルカリキュラムでは、1年目春学期より受講開始し、これらの単位を1年半で修得できるように設定しています。
ただし、疫学・統計学に関する科目群については、他大学大学院等で修得した単位を認定する場合もあるため(※該当者は要申請)、実際の修了までの期間は一律ではありません。

医療経済評価コース 科目群 科目名 取得単位数
必修 取得推奨
疫学・統計学に関する科目群 基礎疫学 2
基礎生物統計学Ⅰ 2
基礎生物統計学Ⅱ 2
応用生物統計学 2
医療経済評価に関する科目群 医薬経済学 2
医療経済学Ⅱ 2
ヘルスエコノミクス 2
医療制度とレギュラトリーサイエンス 2
QOLと費用の評価 2
医療経済評価特論 1
費用対効果評価演習 2
経済評価モデル分析演習 1
応用経済評価モデル分析演習 1

※「医療経済学Ⅱ」と「ヘルスエコノミクス」は、いずれか1科目の履修(選択必修)とします。

お問い合わせ

お問い合わせはこちらから受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。

慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科
〒252-0883 神奈川県藤沢市遠藤4411

TEL 0466-49-6200

FAX 0466-47-0268

E-MAIL keio-hta[at]adst.keio.ac.jp
*[at]を@に変換して送信してください。

受講を検討している方
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